yandyandy’s diary

心臓リハビリテーション指導士から、心臓を持つすべての人へ

女性であるが故…

女性として産まれた宿命は、女性ホルモンとの闘いだと思っています。

 

産まれた時から排卵、月経がはじまっていると知ったときは衝撃でした。

つまり、産まれた瞬間から卵子はどんどん減ってるんだと、妊活中にさんざん脅されました…

 

私はプレ更年期世代。

女性ホルモンの変化をじわじわと感じています。

 

女性ホルモンと呼ばれるものには大きく2つあります。

エストロゲン

プロゲステロン

どちらも女性には大切なもので、これらのバランスにより月経が始まったり、妊娠を維持したりできます。

 

更年期近くなり、問題となるのが【エストロゲン】です。

卵巣から出されるこのホルモン。

年齢によって徐々に減少し、閉経すると一気に減少します。

このエストロゲンは、血管拡張作用を持ち血管の健康を維持してくれる働きがあります。

そのため、閉経後の女性は動脈硬化のリスクが急激に上がるという報告があります。

 

心臓病を持つ女性にとって

このエストロゲンの恩恵は大きいと思います。

心臓に負担をかけないためには、血管の柔軟性は不可欠になります。

この血管を守ってくれていたホルモンが少なくなるのです。

ちょっとゾッとします。

 

でも、減るのは止められません。

エストロゲンが少なくても、血管を守るにはどうすればよいでしょうか。

 

エストロゲンは、一酸化窒素(NO)を産生することで血管を拡張させます。

このNOを増やせれば、エストロゲンが減っても血管拡張を助けてくれるはず!

そしてこのNO、運動で増えます!

 

NOは、血管内皮という血管の内側の壁から産生されます。

この壁が刺激されるとNOが増えるのです。

運動すると、全身に速く血液を送ろうと血流速度はあがります。

すると、血液の勢いがこの壁を刺激しNOの産生量が増えます。

 

つまり、女性は閉経後ほど運動が必要になるのです。

ですが、年齢を重ねて急に運動は大変です。

少しずつ始めましょう。

自分のペースでよいので

生活の中に運動の時間を作っていきましょう。

 

運動なんてできない…

大切なことは、血流速度をあげることです。

疲れるほど動く必要はありません。

少し早歩きしてみるだけでもいいんです。

 

女性の宿命を共に背負っていきましょう!

 

#心臓病

#女性ホルモン